上を目指す看護師に必要な専門スキル

近年の医療業界では、安心安全の医療やケアを提供することが求められている。そのため、患者に対するインフォームド・コンセントの需要がより高まっており、他の職種との連携やチーム医療に貢献することが大切だ。看護師もこのような役割を果たすために、看護の技術や知識といった専門スキルはもちろん身につけておかなければならない。また、それぞれの患者の状態を把握して迅速かつ適切な判断ができる力に加え、社会人としての責任や医療従事者としての倫理観も必要だ。現在看護師として活躍している人の中には、職場や仕事内容に不満を感じることもあるだろう。その理由には、忙しすぎることや業務量に対して給料が見合っていないこと、今の職場ではキャリアアップが期待できないこと、研修などの教育体制が不十分といったことが挙げられている。

看護現場は人材不足もあることから忙しく、スキルアップやキャリアアップのための時間を作ることはなかなか難しい。しかし、自分の能力を存分に発揮して活躍するには、スキマ時間を見つけて資格を取得するのが1つの手段として挙げられるだろう。看護師がより高みを目指すには、これまでの技術と知識を最大限に活用できるスペシャリストの資格、認定看護師もしくは専門看護師を取得するのが望ましい。いずれも看護師資格取得後に実務経験が5年以上必要となるが、認定審査に合格すればそれぞれの認定専門分野で専門スキルを活かして、より幅広い活躍を期待できる。また、手術室看護師として活躍を考えるのであれば、手術看護実践指導看護師や第2種減菌技師といった資格の取得を考えてみるのもいいだろう。